こんにちは! DFree Magazine編集部 です。
突然ですが、◯◯テックという言葉、聞いたことがありますか?
テックは英語の「Tech=Technology(テクノロジー)」から来ており、「技術」を意味しています。
◯◯には色々な分野の名称が入り、簡単に言うと
「その分野へ最新の技術を導入すること」を意味しています。
2010年代前半頃からありとあらゆるものが「テック化」してきたので、皆様ご存知のものも多いかもしれません。
FinTech(金融)、AgriTech(農業)、AdTech(広告)、
EdTech(教育)、FoodTech(食料)、SportsTech(スポーツ)…
様々にありますが、もちろん
「介護テック」
もあるんです!!!
介護テック=「介護+テクノロジー」
https://www.nikkei.com/telecom/theme/15530
高齢者の支援や日常生活におけるリスクを軽減する技術だけでなく、介護者の負担を軽減するソリューションが求められている。
本日は介護テックの中から、「排泄支援ロボット」についてご紹介したいと思います。
排泄支援ロボットの定義
経済産業省と厚生労働省は、排泄支援ロボットを以下の通り定義しています。
①排泄物処理
排泄物の処理にロボット技術を用いた設置位置調節可能なトイレ
②排泄予測
ロボット義技術を用いて排泄を予測し、的確なタイミングでトイレへ誘導する機器
③動作支援
ロボット技術を用いてトイレ内での下衣の着脱等の排泄の一連の動作を支援する機器
ひと口に「排泄支援」といっても、出たものを処理するもの、出る前から予測するもの、そして出そうなときに補助するものなど、いろいろな支援の形があります。
いろいろな排泄支援ロボット
ベッドサイド水洗トイレ(TOTO株式会社) https://jp.toto.com/products/ud/bedsidetoilet/
こちらは、ベッドの横に設置できる可動式のトイレです。
「おまる」みたいなものかと思いきや、水洗機能もあって清潔が保てます。
排泄物は20mm程度の細い配管から圧送されるため、大掛かりな工事も不要とのことです。

自動排泄処理装置キュラコ(株式会社キュラコジャパン)
http://www.hello-with.com/publics/index/66/
こちらは身体に取り付けることで、排泄物を感知するとそのまま吸引・洗浄・乾燥までお世話してくれるロボットです。
特に夜間等、オムツなどを取り替えるペースがどうしても遅くなってしまう場合や、自力でトイレに行けるものの寝ているときは難しい場合に使われるようです。

排泄ケアシステムHelppad(株式会社aba)
https://helppad.jp/
Helppadは、「におい」で尿と便を検知するセンサーが付いているシーツです。機器を身体に装着することなく、ベッドに敷くことで排泄を検知してくれます。「におい」が手がかりとなるため、実際に出てからのお知らせにはなりますが、「おむつの中身を確認することなく状況が知りたい」「おむつから漏れる前に取り替えたい」などの介護ニーズに応えてくれるようです。

リリアムスポット2(株式会社リリアム大塚)
https://www.lilium.otsuka/
リリアムスポットは、膀胱内の尿量を確認できるヘルスケア家電です。
膀胱の位置に超音波をあてることで、その時の尿のたまり具合を目盛り表示で確認できます。尿の実際のたまり具合や、排尿後にちゃんと尿が出し切れているかを確認できます。

DFreeも排泄支援ロボットです!
DFree (トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社)
https://www-biz.co/
DFreeは、超音波センサーを身体に装着しておくことで膀胱の大きさを捉え、適切なトイレのタイミングをお知らせしてくれるデバイスです。排泄のタイミングが事前に分かるため、トイレ誘導やおむつ交換の空振りを防ぐと共に、利用者が自立して排泄を行うことを支援します。

ランダムにご紹介しましたが、先に説明したタイプ別の他、利用者の精神・身体の状況によって排泄支援の目的も変わるかと思います。
例えばリリアムスポットとDFreeは、超音波の仕組みを用いる点は同じでも、尿意に自信がなく都度確認したいニーズには前者、尿意の有無に関わらず、常時尿量を確認して適切なタイミングでアラートしてほしいニーズには後者が応えてくれるでしょう。
排泄支援に限らず、様々な介護用ロボットの目的や用途は、
厚生労働省による「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環として作成されている「介護ロボットの試用貸出リスト」にまとまっています。
https://www.kaigo-pf.com/media/trial_list.pdf
ご関心が有る方はぜひ見てみてください!
DFree Magazine編集部でも、引き続き介護テックに注目していきたいと思います。
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